湘南バレエコンペティション

開催にあたり

拝啓  初春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

エリアナ・パヴロバに始まる日本バレエ教育発祥の歴史が息づく地より、バレエダンサーを目指す少年少女の育成支援、そして芸術分野からの地域振興を目的として誕生した湘南バレエ・コンペティションは今年、第6回目を迎えます。今年は藤沢市民会館大ホールに場を移しての開催です。広い舞台で伸び伸びと踊れる環境が整いました。

「競って終わりのバレエコンクールではなく、なにかを学び取って欲しい。そして未来につながるチャンスの場に。」との願いから、湘南バレエ・コンペティションは独自のスタンスを取っています。パリのバレエ学校への留学オーディション、ワークショップ、そして専門家による身体のケア、教育学博士によるメンタルトレーニング講座に至るまで一つ一つ検討を重ねてまいりました。技術を磨くだけでは踊り続けてはいけません。身体や心と向き合いコントロールしていくことが不可欠だと考えるからです。

もう一つの特徴は審査です。審査員の先生方は点数をつけるシートの他にメモを取られています。審査終了後はメモと採点を基に議論を行い、審査員全員が納得する結果を導き出しています。それは「人を評価することの重さ」に真摯に向き合う先生方の想いの表れです。

今年もコンペティション期間中、ギィ・ポジョリ先生による、グーベ・ヨーロピアンセンターの留学オーディションが行われます。留学には言葉、費用、治安、慣れない環境でのストレスなど様々な心配が付きものです。留学生が安心して学びに専念できるよう、現地に精通した方による完全なサポート(入校手続き、住居、補助金申請等)を無償で受けられる独自の体制を敷いております。留学生はフランスのコンクールでの受賞、フランス・バレエ教師国家試験の合格等、成果を上げつつあります。

そして井脇幸江先生(シニアP、ジュニアS・A)、針山愛美先生(ジュニアB・C)によるワークショップを行います。この日為の特別プログラム、普段とは違う指導から得るものは多いことでしょう。多くを吸収して明日に繋がる機会になることを願っております。

プレ・コンペティション部門はまだコンクールに出るのは早いけれど、舞台経験を積みたい、評価を受けてみたいという小学2年生から4年生までの為の部門です。採点シートがもれなく付いております。この経験から飛躍的に上達されることでしょう。ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう!

また、23歳以上を対象としたシニアA部門は、第1回から継続しております。コンクールが学齢までのものという認識は一般的ですが、まだまだ研鑽を積み、上達が出来るはずです。大人になると舞台に立つ機会は少なくなりがちですが、目標を持って練習をすること、評価をされる機会を得る、という意味でも意義のあることと考えております。

 

真夏の海と太陽が輝く湘南で、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。        敬具

 

               2018年1月  湘南バレエ・コンペティション事務局