湘南バレエコンペティション

開催にあたり

 

■開催にあたり

拝啓  早春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

  エリアナ・パヴロバに始まる日本バレエ教育発祥の歴史が息づく地より、バレエダンサーを目指す少年少女の育成支援と、芸術分野からの地域振興を目的として誕生した湘南バレエ・コンペティションは今年、6度目の夏を迎えます。今回は藤沢市民会館大ホールに舞台を移しての開催です。広いステージで伸び伸びと踊って頂ける環境が整いました。

 「競って終わりのバレエコンクールではなく、なにかを学び取って欲しい。そして未来につながるチャンスの場に。」との思いから、湘南バレエ・コンペティションは独自のスタンスを取っています。パリのバレエ学校への留学オーディション、ワークショップ、専門家による身体のケア、教育学博士によるメンタルトレーニング講座等、一つ一つ検討を重ねてまいりました。また、今日を振り返って次のステップに向かって頂きたいという願いから、DVDは参加費に含み当日お渡しとしています。

  審査は、審査員全員が納得する結果を導きだす為、採点数値と審査員のコメントを基に議論を重ねる方式をとっています。「人を評価することの重さ」に真摯に向き合い、公平性と異なる視点からの評価を重視する考えから、様々な経歴のダンサーを審査員として招いています。それが、私たち湘南バレエ・コンペティションの変わらぬ基本方針です。

  例年開催しております留学オーディションの受賞者は、フランスのコンクールでの受賞やバレエ教師国家試験の合格等、成果を上げつつあります。2017年度受賞者は学校推薦を受け、パリ・オペラ座バレエ学校の特例受験許可を得ることが出来ました。
留学には言葉・費用・治安・慣れない環境でのストレスなど様々な心配がありますが、留学生が安心して学びに専念できるよう、手厚いサポート(入校手続・住居・補助金申請等)を無償で受けられる体制を敷いています。

  今年初の試みとしては、ネオクラシックのワークショップがあります。クラシックダンサーにもコンテンポラリーの能力が必要とされる場が増えつつあり、コンテンポラリー及び海外のバレエコンクールを視野に入れている方に受講をおすすめいたします。講師はモーリス・ベジャールのダンサーとしてご活躍されたギイ・ポジョリ先生です。                                            クラシックワークショップは井脇幸江先生(シニアP、ジュニアS・A)、針山愛美先生(ジュニアB・C)に講師を務めて頂きます。この日為の特別プログラムにご期待ください。

  プレ・コンペティション部門はまだコンクールに出るのは早いけれど、舞台経験を積みたい、評価を受けてみたいという小学2年生~4年生までの為の部門です。順位はつけませんが成績優秀者には表彰があります。ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう!

  また、23歳以上を対象としたシニアA部門は、第1回から継続しております。コンクールが学齢までのものという認識は一般的ですが、まだまだ研鑽を積み上達が出来るはずです。大人になると舞台に立つ機会は少なくなりがちですが、目標を持って練習をすること、評価をされる機会を得る、という意味でも意義のあることと考えています。

海と太陽が輝く夏の湘南で、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。    敬具

 

               2018年2月  湘南バレエ・コンペティション事務局